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お知らせ
LEG LOCK~武藤敬司の世界~
実質セミファイナルのシングル戦に登場した王者・武藤敬司。試合途中でふと思ったんですが、彼、もう動けないんですよ。ロープには飛べないし、リフト系の技も出せない。それどころか、リングの中央からほとんど移動できない。それほど膝が悪いんです。ゆったりとした風格ある入場シーンは、今考えてみれば満足に歩行さえ出来なかったという事。
なのに全日本の代表として新日本のエース級と戦い、満員の観客を沸かせている。かつてあれほど多彩な技を誇った天才レスラーが、その羽をもがれながら、それでも必死にメインのリングに立っている。私はそこに、プロたる男の誇りと魂を見ました。
もはや数えるほどしか残っていない、今でも使える技の一つ=シャイニング・ウィザードを震える膝で連発した後、奇跡を見ました。医者に絶対やめろといわれている、膝を壊した元凶ともいうべき大技のムーンサルト・プレス。若い頃と同じ、きれいな軌跡でした。
みんな重々わかってますから、その時の観客の沸きようは凄まじいの一語。国技館が揺れましたよ。あんなにボロボロの身体なのに、自分たちのために彼は跳んでくれた。
そんな武藤の状態を観客になるべく見せぬよう上手にカバーし、引き立てた相手の後藤洋央紀の技術と男気も素晴しいものがあります。
この試合だけは、北京五輪のどの競技よりも、ずっとずっと感動しました。生で体験できて本当に良かった。ちなみにリンクは彼の入場曲とDVDのセットです。また見に行くとしよう。
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